あらすじ
戦乱の絶えない魔法世界。
辺境の貧しい農村に、一人の男児が生まれた。
名はレイン。
農民の子として生まれた彼は、幼い頃から“普通ではない目”を持っていた。
人の感情は色となって滲み、空気には軌跡が走り、魔力の流れすら視えてしまう――それは、生まれながらにして世界の理を見通す異質な力。
だが、貧しくとも温かな家族に囲まれ、レインはその力を隠したまま静かに育っていく。
戦さえ来なければ、この平穏は続くはずだった。
しかしある日、戦火は辺境の村にも及ぶ。
焼かれ、奪われ、蹂躙される故郷。
家族の命が脅かされたその瞬間、レインの“目”は覚醒する。
それは、魔力を見抜き、戦場を暴き、魔法すら穿つ“魔眼”。
幼き少年の力は、瞬く間に兵士たちの噂となり、やがて王国へ届く。
そしてレインは、ただ家族を守りたいと願っただけで、戦争と策略渦巻く王国の中枢へと巻き込まれていく――。
これは、戦乱の時代に生まれた一人の少年が、
その瞳ひとつで戦場を覆し、やがて国の運命を変えていく物語。