あらすじ
和の国で料理と食べることを愛する少女・すずめ。
この娘、なんと別世界からやってきた。
そして、記憶を失いながらも不思議な力を持っていたのだ。
感情一つで料理の味を自在に操り、人の心を動かす力――。
異国・瓏(ロン)の後宮料理官長(りょうりかんちょう)・春蓮幻(チュン レンゲン)にその腕を買われ、後宮の料理人となったすずめは、衝撃の事実を知る。
現皇帝は数ヶ月前に暗殺されていた。然しそれは、身代わりの方だった……。
そしてその事件の鍵を握るのは、伝説の食材「真心茗荷(まごころみょうが)」――記憶と引き換えに、味で心を操る力を持つ幻の茗荷だった。
すずめは気づかぬうちに、その真心茗荷"そのもの"としてこの世界に存在していた。
皇帝の平和への願い、迫り来る戦争、三人の次期皇帝候補の皇太子たちを狙う暗殺の影。
後宮の歓迎会という名の犯人探しで、すずめの料理と「真心」が試される。
忘れかけた現代の記憶、失われゆく己の心。
それでもすずめは、晩餐の席で人々の魂を揺さぶる一皿を振る舞う――。
架空の中華風世界を舞台にした、味と記憶が紡ぐ後宮ファンタジー。
※登場する人物・地名・読み方にフィクションが御座います。架空の中華風ファンタジーになりますのでご了承ください。
作者・つぶ貝より