あらすじ
月影の宴の夜。
魔境に蔓延る“廃棄物の呪い”、
戦場での再利用、
そして、わずかな犠牲の上に成り立つ生存――
そのすべてを語り終えた神楽耶は、ひとつの確信に至る。
「廃棄されるものを価値に変え、流れに戻す者」
何気なく肉を焼き、
当たり前のように人を集め、
誰よりも自然に“循環”を回している男。
――ユージ。
「……あやつは、世界の理そのものかもしれぬ」
真実に最も近づいたその理解は、しかし――
「いや、もったいないから使ってるだけだけど?」
――ほんの少しだけ、ズレていた。
これは、最も正しく見抜き、
そして最も盛大に外した者の物語。