あらすじ
私には酷い酷い両親が居た。暴力、酒、タバコ、ギャンブル。ただ、おばあちゃんだけはとても優しかった。そんなおばあちゃんが渡してくれた少女漫画こそが「ラブドリーム」まるで自分にとっては夢のような作品だった。そんなおばあちゃんはもう死んでしまったが、私にこんな言葉を残してくれた。
「自分がね、絶対に叶えたいって考えたことは自分が叶えたいって思い続けて努力したら絶対に叶うんだよ」
私はその言葉を信じて努力をした。主人公みたいにパンを口にくわえて走ってみた。主人公みたいな話し方にした。主人公みたいな髪型にした。主人公みたいな体型になった。主人公みたいな服を着た。主人公が通ってるみたいな学校にした。主人公みたいに困ってる人に手を差し伸べた。主人公みたいな名前になった。主人公みたいに自分の為に何でもしてくれる友達を創った。主人公の親みたいにとても優しくて子供のためなら何でもしてくれて命まで張ってくれる親にした。
これは哀れな少女の創られた物語。
彼女はもう目を覚まさない。