あらすじ
「一緒にいても楽しくない」「キラキラした人がいいの」——三年間尽くした彼女から、そんな言葉で振られた地味な陰キャの俺、藤崎陽太。しかも振られた三十秒後には「ハイスペ先輩とお付き合い始めました♡」のインスタ投稿。俺の三年間、何だったんだ……。傷心のまま帰宅した俺だが、ひとつだけ習慣が残っていた。毎朝二人分作ってしまう弁当。余った分を届ける相手は、隣の302号室に住む白石凛。金髪、派手なネイル、露出度高めの服装——マンション中から「魔性の女」と噂される美人だ。最初は警戒されていたけど、カップ麺ばかりの食生活を見かねて弁当を差し出したあの日から、少しずつ関係は変わっていって——。「あんたのご飯がないと生きていけない」クールな彼女が見せる素顔。不器用な「嫌いじゃない」に隠された本当の気持ち。これは、地味な陰キャと氷の女王が紡ぐ、毎朝の弁当から始まるちょっとだけ特別な溺愛ラブストーリー。