あらすじ

うたかた温泉峡。そこは、日本の温泉街と台湾の古都が共存する場所。 とある事情で常波市へと引っ越してきた女子高校生・深見透(ふかみ・とおる)は、そこで不思議な茶寮に迷い込み、白と黒が入り混じった漢服と長髪が印象的な子どもに出会う。 「わしのことは老師と呼ぶといいのじゃ! さあ、お茶を飲むのじゃ!」 老師との出会い。そして、怪異を視ることはできなくても怪異を信じて追いかける雨宮宵子(あまみや・よいこ)を部長とした『とこなみ民俗探訪会』への入部によって、透の日常が徐々に変貌していく。 溺れる猫。 風土病。 忠告するクラスメイト。 水鬼。 赤い服の少女。 自分はいったい、なにを視ているのか。なにも視なくていいのか。なにが視えていないのか。 冷たい水の中を手探りで進むような感覚に捉われながらも、台湾の美味しいお茶やお菓子、温泉や部員の優しさに触れた透は、やがてひとつの答えに辿り着く。 「ごめんね。全部、思い出した」 これは日本の温泉街を舞台にした、台湾妖怪の怪異譚。 そして、ひとりの女子高生が部活で青春をエンジョイする物語でもある。 のじゃ。

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カクヨム
カクヨム2026/05/02
  • 現在の作品うたかた温泉峡の玄武老師は嗤わない