あらすじ

残業と罵声に疲れ果てた毎日を送るOL・柚木詩織。終電間際の新宿駅で、彼女の足を止めたのは——干し草と蜂蜜の、懐かしい香りだった。 「やっと見つけた」 八年前、祖母の養蜂場で過ごした最後の夏。あの時「ずっと一緒にいる」と約束した幼馴染・日向蓮が、突然目の前に現れた。日焼けした肌に、都会には似合わない麦わら帽子。陽だまりみたいな笑顔は、あの頃のまま。 なんで今更会いに来るの? 八年間、一度も連絡をくれなかったくせに。何通も手紙を書いたのに。諦めて、忘れようとして——忘れられなくて。 「説明させてほしい。全部話すから」 蓮が語る、空白の八年間の真実。祖母から継いだ養蜂場のこと。そして——詩織の作るお菓子と蜂蜜で、一緒に店を開きたいという夢。 「無理にとは言わない。でも——」 疲れ切った心に染み込む、蜂蜜レモンの温かさ。夢を見ることすら忘れていた詩織の前に、あの夏の約束が再び動き出す。 八年越しの再会が紡ぐ、甘くてほろ苦い大人の恋物語。

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小説を読もう2026/05/02
  • 現在の作品八年待った幼馴染の蜂蜜王子が、今更『離さない』と言ってきた話