あらすじ
高校生のキョウラは、ある日気づく。
二年前に引っ越したはずの幼なじみ・ナユキが、今日も隣にいることに。
彼女は公園のベンチに座り、ココアを飲みながら笑う。
彼女は学校の廊下で立ち止まり、テストの日程について話す。
彼女はキョウラの家のキッチンに立ち、料理を手伝う。
誰も彼女を見つけられない。
誰も彼女の声を聞けない。
それでも、キョウラの世界では彼女が「いる」。
これは、たったひとつの別れをきっかけに少しずつ壊れていく少年の心の物語。
そして、崩れ落ちた現実の瓦礫のなかから、もう一度立ち上がろうとする再生の物語。