あらすじ

鳥居翔平(とりいしょうへい)は、村で百年続く雑貨屋を営んでいる。 経営は苦しく、それでも店を続けているのは妻のためだった。 ある日、その妻の提案で、店の前に「回収箱」を置くことになる。 売りたいものを入れてもらい、後で回収するだけの簡単な仕組みのはずだった。 だが、その箱は最初からおかしかった。 いつ置いたのか分からない。 誰が触れたのかも分からない。 それなのに、中身だけが確実に増えていく。 やがて翔平は気づき始める。 箱の中身は、ただの物ではない。 見覚えのない傷。 飲んだ記憶のない薬。 少しずつずれていく、自分の記憶。 そして妻だけが、最初からすべてを知っているように変わらない。 この箱は、何を回収しているのか。 ——そして、回収されているのは誰なのか。 気づいたときには、もう遅い。 箱はすでに、次を待っている。

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小説を読もう2026/05/02
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