あらすじ
大陸中央の高原に位置する小国、アストラード。
「竜の末裔」を自負する誇り高き竜人族の国は、人間の大国レガリオンに敗北。誇りの象徴である「角」を布で隠され、最強の力であった「魔法」すらも奪われた。
どん底の占領下で全権を引き受けたのは、170歳の老宰相オルデン。
彼は圧倒的な力を持つ侵略者に対し、剣ではなく「外交」と「純粋な論理」による罠を張り続ける。
そして、その老人の横で、同胞から「売国奴の犬」と罵られながらも全てを記録し続けるのが、竜人族の末王子・カイルだった。
「お前の目と手が欲しい。口は要らない」
沈黙の記録者として、カイルは冷徹な政治と、世界を一変させる『魔法経済』の裏側を学び取っていく。
軍事力ゼロの敗戦国がいかにして大国を出し抜き、成り上がっていくのか。
これは、絶望から始まり、泥に塗れながらも技術と特需で這い上がる、本格内政ファンタジー戦記。
※第1章(独立交渉編)は敗戦国特有の重く苦しい空気が続きますが、第2章(経済復興編)からは一気に国が豊かになりカタルシスが訪れます。