あらすじ
※これは素人が書いたものです。
実際の資格については、必ず書籍や講習、専門学校などで学習してください。
仕事ができない――
そう自覚したまま、中小企業に“拾われた”男がいる。
特別な経歴も、誇れる実績もない。
あるのは「辞めずに働きたい」という気持ちだけ。
総務補助として働き始めた彼は、契約書を見ても、クレームを受けても、
「問題ないか」を判断できず、いつも曖昧な返事でやり過ごしていた。
自分に足りないのは、根性でも経験でもない。
**判断するための基準=知識**だと気づいた男は、
最初の一歩として「ビジネス実務法務3級」に手を伸ばす。
契約は紙がなくても成立する。
謝罪は、時に責任を認める行為になる。
外注しても、責任は消えない。
個人情報は“持った瞬間”から守る義務が生まれる。
学んだ知識は、机の上ではなく現場で試される。
クレーム対応、個人情報の誤送信、外注先の不具合、
そして、会社と従業員のトラブル。
そのたびに男は、感情ではなく「構造」で状況を見つめ、
事実を整理し、順番を守り、踏みとどまる。
法は、敵ではなかった。
人を縛るための道具でもなかった。
**人と会社が一緒に働き続けるための“境界線”**だった。
資格を取ることが目的ではない。
点数を取ることがゴールでもない。
失敗が起きたとき、誰かが傷つく前に、立ち止まれる人間になるために――
男は、ひとつずつ学び続ける。
小さな会社の、名もなき総務。
だが彼は、気づかぬうちに「会社を守る側」に立ち始めていた。
これは、
**仕事ができないと悩んだ男が、知識によって信頼を積み重ねていく物語。**