あらすじ
埼玉のアパートで一人の男の遺体が発見された。幸せな新婚生活の絶頂にいたはずの男
。
現場に駆けつけた刑事が目にしたのは、一人の女の静かな微笑み。
だが、取り調べが進むにつれ、捜査線上に「もう一人の女」の影が浮上する。
鏡合わせのように似通った容姿を持つ、双子の姉妹。少しずつ露わになる、二人の心に秘めた歪な想い。一人の男への、異常なまでの愛情。
(中盤、過去の記憶が現在を侵食し始める辺りから)
それは、純粋な愛なのか?
それとも、逃れられない呪縛なのか?
男を死に追いやったのは、一体どちらの「私」なのか――。
語り手が入れ替わるごとに、真実は形を変えていく。
密閉された姉妹の絆と、一人の男の凄惨な記録。