あらすじ
大昔から、人類は人形を生み出してきた。
西暦三千年超。人類はその技術を高めた末、自らの生活を支える存在《ディア》を作り出す。ディアは海洋に建つ巨大な塔《世界樹》によって稼働し、人類の無二のパートナーとしてその社会の根幹を担っていた。
そんな時代に生きる男子高校生、那城蓮(なしろれん)は、ある日、街の展望台でディアと自称する女性アイリスに出会う。しかしアイリスはディアと似ても似つかぬ言動ばかりを見せ、人間にしか見えない。蓮は彼女が気になり始める。
もし、人間ではない人間のパートナーが、人間にしか見えないような時代が来たとしたら。
ディアとは何か。人間とは何か。
人に宿る心とは何か――。