あらすじ

信州、辰野高校3年3組。卒業を控えた僕たち6人は、最後の思い出作りのために北アルプスの名峰・槍ヶ岳を目指した。 しかし、リーダーを務める僕――篠原江戸(しのはら・えど)だけが知っていた。親友の海斗が、決して治ることのない病を抱え、この山を人生の終着点に選んだことを。 僕が恋い慕う琴葉朱莉(ことは・あかり)は、海斗の笑顔を守るためだけに歩き続ける。 例え、僕が差し出す手が届かなくても。 例え、僕が彼女の傷ついた足を癒しても。 彼女の視線の先にいるのは、僕ではない。 猛吹雪のなか、僕は親友の命を背負い、絶壁の梯子を登る。 それは、世界で一番美しくて、一番残酷な公開処刑だった。 頂上で待っていたのは、希望ではなく、永遠の別れと「最後の一秒まで届かなかった」僕の恋。 北アルプスの空よりも青く、そして冷たい。これは、そんな僕たちの、あまりにも早すぎた「青春の終焉」の記録。

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小説を読もう2026/05/01
  • 現在の作品【 槍ヶ岳に散る、僕たちの最後の青 】