あらすじ
これは、アリア・グローネスが生涯に渡り、ドラゴンと人間の共生を追い求めた物語である。
伯爵令嬢であるアリア・グローネスには婚約者がいた。同じく伯爵令息のルシアン・ベルベーヌ。彼は生まれつき体が弱く、ついには子孫も文書も残せぬまま、十六という若さでこの世を去った。
そして、ルシアンの計らいでアリアとの婚約は解消されていた。
独り身生活が始まり、元々ひどかったアリアの研究生活は度を超えたものになっていく。研究に明け暮れ、伯爵令嬢としての自分を見失う恐れすらあった。それを回避させてくれたのは、同じ研究室に所属していたノクティス・レイブンシェイド先輩。
先輩はアリアと同じくドラゴンが大好きで、研究室に行けば必ず会える、そんな人だった。
先輩の卒業論文をきっかけに、アリアとノクティス先輩の共同研究が始まる。
そして、ノクティス先輩はアリアに研究日記を書くことを勧める。まだまだ発展途中のこの国で、数少ないドラゴンの研究者の日記は後世に残すべきものであると。
その時、彼からもらった日記帳の表紙にはこう書かれていた。
『アリア・グローネスのドラゴン探究譚』