あらすじ
「……やっと日本に帰ってこれたと思ったら、今度は病弱美少女かよ!」 前世は異世界で三十年戦い抜いた最強の騎士・五十嵐剣斗(30歳)。過酷な戦場から解放され、ようやく現代日本への「逆転生」を果たした彼を待っていたのは、絶世の美少女・高橋有希としての第二の人生だった。 しかし、女神のミスで付与されたステータスは前代未聞のバグを抱えていた。
魔力はカンスト級のSSランク。なのに、体力・筋力・防御力はすべて「1」。
一歩歩けば肺が痛み、本気で魔法を使えば即座に吐血。
さらに、「レベルが上がって魔力出力が増えれば、肉体が耐えきれずに自爆して死ぬ」という、戦うことそのものが死に直結する呪いのような体質だったのだ! 「絶対にレベルを上げたくない! 経験値なんて一滴もいらない!」 命が惜しい有希(中身おっさん)は、生き残るために手柄を全力で他人に譲り、自作の「改造魔導銃」で後方支援に徹することを決意する。
だが、元最強騎士の超絶技巧は、周囲の目にまったく別のものとして映ってしまう。 「見て……高橋様がご自身の血を流しながら、形見の銃で私たちを護ってくださっている……!」
「手柄をすべて譲るなんて。なんて無欲で気高い聖女様なんだ……!」 本人の「死にたくない」という必死の足掻きは、いつの間にか「慈愛に満ちた聖女」の振る舞いとして神格化されていき――!?
さらに、有希の正体を追う「ストーカー魔女」や「偽物の英雄」まで現れて、平穏なスローライフは遥か彼方へ! 中身おっさんの病弱美少女による、命がけ(物理)の勘違いコメディ、開幕!