あらすじ
灼熱の地上。
海に覆われた世界で生き残った“プアヒューマン”たちは、過酷な環境の中で細々と命を繋いでいた。
植物研究者・佐々木敬一郎はある日、浜辺に打ち上げられた小型潜水艇と、ひとりの少女を発見する。
彼女の名はエモーシャル――海中都市《アクアパレス》から来た“アクアヒューマン”だった。
だが彼女の来訪は偶然ではなかった。
海底では、貧富の格差から生まれた反乱組織「シャングリラ」が蜂起し、都市の生命線である酸素供給プラントを占拠。
さらにその影で、惑星規模の災厄――“スーパーサイクロン”が迫っていた。
地上と海底。
対立するふたつの人類。
交差する想い。揺れる信頼。
そして、赦しと選択。
敬一郎の研究する“環境共鳴植物《ルミナ・リーフ》”が、絶望の世界に一筋の光をもたらすとき――
人類は再び「共に生きる」道を選べるのか。
これは、分断された世界を繋ぐ、希望と贖罪の物語。