あらすじ

木村太平(きむらたいへい)は、進学を機に上京した高校一年生である。 新しい環境に慣れるべく日々を過ごしながら、登下校の時短に校舎裏ルートを使用している。 手入れの行き届かないその場所で、週に一度、顔を合わせて雑談をする相手がいた。 柊木渚(ひいらぎなぎさ)。 木村とは隣のクラス同士で、誰にも言わない昔馴染みでもある。 二人の再会は偶然だったが、互いに相手を無視できない程度には意識していて。 木村は柊木の隣に座りながらも、一歩分だけ距離を残す。 柊木は美化委員として働きながら、如雨露をかざして木村に詰め寄る。 桜の木が見守る中、軽口が行き交う。 如雨露、入部届、噂話。 心地好い空気と少しのすれ違い。 放課後の校舎裏で、少し遅れて始まった関係はたしかに形を変えていく――。

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カクヨム
カクヨム2026/05/01
  • 現在の作品義足の少女は如雨露をかざす。それで育てば苦労はない。