あらすじ

その哲学者が戦場で口を開くと人が死ぬ。 舞台はペロポネソス戦争下のポテイダイア。武勲と名誉を求める若きアルキビアデスは、敵に囲まれた窮地で一人の中年重装歩兵に救われる。名はソクラテス。後世には哲学者として知られる男だが、この時の彼は、問答を戦術に変える異様な兵士だった。 死とは何か。勇気とは何か。徳は教えられるのか。ソクラテスは敵にも味方にも容赦なく問いを向け、相手の足を止め、若きアルキビアデスの虚栄まで暴いていく。真似して失敗し、二度救われ、それでもなお前へ出ようとする若者に、ソクラテスが最後に渡すのは称賛ではなく、武勲という重さだった。 歴史上の実在エピソードを下敷きにした、四話完結の古代ギリシャ戦記。戦場の痛快さと、師弟未満の関係性を両方楽しめる物語。救われた若者は、この厄介な男から何を受け取り、どこへ向かうのか。

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小説を読もう2026/05/01
  • 現在の作品重装歩兵ソクラテス ―ポテイダイアの戦い―全4回完結