あらすじ
「聖女なんて、用意すればいい。それらしいものを」
孤児から教会の聖女へと登り詰めたイザベラ。彼女が振るうのは、人々の痛みを吸い取り、自らの身を削る呪いのような力だった。
カーライル公爵家に入り込むため、彼女は邪魔な令嬢を罠に嵌め、婚約破棄へと追い込む。
疑いの目を向ける公爵嫡男・ルシアンさえも、その完璧な微笑みで欺いてみせる。
手に入れたのは、望んでいた地位と名誉。
失っていくのは、人間としての感覚。
「使われるだけで終わるほど、馬鹿じゃないの」
嘘で塗り固めた栄光の先に、彼女は何を見るのか。偽りの聖女による、完璧な復讐と野心の記録。