あらすじ

「変に気を持たせるのも忍びないので、この場で明言しておく。――俺が君を愛することはない」 「……」 結婚初日。 私は今日から夫となるルドルフ様から、開口一番そう言われた。 「両親がそろそろ身を固めろとうるさいので一応籍は入れたが、君とは白い結婚にさせてもらう。数年経ってほとぼりが冷めたら、相応の慰謝料を支払ったうえで離婚するから、そのつもりでいてくれ」 「承知いたしました」 だが、私はこうなることを予め知っていた。 実は私には予知能力があり、この展開は事前に予知していたのだ。 なので、ルドルフ様からこうして白い結婚発言をされても、私の心は凪いだ海の如く静かだった。 まあ、現時点で私が予知しているのはここまでなので、ここから先に何が起こるかは私にもわからないけれど、きっと無味乾燥な毎日が待っているのでしょうね――。 「――!」 その時だった。 唐突に頭の中に、未来の映像が浮かんできた。 あ、予知だわ――。 基本的に予知は、私の視点で描かれる。 どうやら予知の中の私はルドルフ様と、街中に二人で立っているらしい。 『……エレナ』 『……はい』 『今さら虫がいいことを言うようだが――俺は君のことを、心の底から愛してしまった。どうかこれからは、俺と本当の夫婦になってほしい』 『ルドルフ様……』 ルドルフ様は火傷しそうなくらい情熱的な視線を、私に向けている。 ――えっ!?!?!? な、何今の????

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小説を読もう2026/05/01
  • 現在の作品予知能力を持った令嬢が、結婚初日に「君を愛することはない」と言ってきた夫から、溺愛されてる未来を予知した