あらすじ

「雑用係の代わりなど、魔道具にもできる」と言われて解雇されたメイドのアン。彼女は自他ともに認める「特別な魔力も商才も持たないごく普通のメイド」だったため、大人しく解雇を受け入れた。 しかし、彼女が去った後の伯爵家は、少しずつひずみ始める。お茶は苦くなり、主人の考え事は滞り、商談はキャンセルされ… 「なぜだ!何がおかしい!」 憤る主人は知らない。いなくなったメイドが茶葉の開き具合を気候に合わせて見極め、建付けの悪くなってきたドアに毎日油をさし、主人の好む硬さの鉛筆を選りすぐっていたことを。 当たり前だった日常は、普通だが唯一無二だった歯車を失って、崩壊していく。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/01
  • 現在の作品魔法使いでもシゴデキ令嬢でもない、とあるメイドがいなくなったあと