あらすじ
冥王レクナス。
死を司るその神は、たったひとりを救うため、全てを「終わらせる」ことを決意した。
届かないと分かっても、手を伸ばしてしまう光がある——
これは、不器用な神の愛と祈りの物語。
◇ ◇ ◇
『終の神』レクナスと『始の神』アレリナ。
二柱の神が統べる世界。
聖都ハベルは、今、未曾有の災厄に震えていた。
冥王レクナスは、愛する精霊・カリンとともに、冥界を訪れる死者を迎え、その人生と対峙している。
届かない祈り、繰り返される悲劇。
それでも彼らは、祈ることをやめられない。
孤独な死神と、彼が慈しむ精霊。
始まりから隣にいた、二柱の神。
死を受け入れる巫女と、神を糾弾する書記官。
神と人間、それぞれの祈りがぶつかり合う時、世界は終焉へと向かい、ひとつの神話が幕を閉じる。
神々が、愛した世界へ贈る、最後の祝福の物語。