あらすじ
【誰も殺したくない訳ありギルド長 ✕ イキり勘違い勇者 ✕ 実は泣き虫な魔王】
「俺のチート魔法で、極悪非道な魔王をギッタギタにしてやりますよ!」
『ヒィッ……!? 勇者こわいよぉ……殺されるぅ……!(大号泣)』
現代から転生してきた勇者・ハルトは、女神から与えられた規格外のチート能力で今日も意気揚々と無双する。
――しかし彼は知らない。
その攻撃の余波で世界が消し飛びそうになっているのを、同行する専属ガイドが裏でこっそり相殺(パリィ)してくれていることを。
辺境の村でのんびりとギルド長を務める気怠げなお姉さん、ヤエ。
彼女の目的はただ一つ。暴走気味の勇者一行を完璧に「接待」し、可愛い魔王ちゃんを守り、誰一人殺させずにハッピーエンドへ導くこと。
Sランクの厄災竜は、寝起きの勇者を起こさないよう「ほうき」で場外ホームラン。
エルフの複雑な古代魔法は、こっそり添削して暴発を阻止。
勇者の大雑把な攻撃から奴隷少女や聖女を絶対防御。
「さすが勇者様〜、頼もしいですねぇ(よし、今日も被害ゼロ)」
完璧な裏工作でドヤ顔の勇者をおだて続けるヤエだったが、ヒロインたちはヤエの隠しきれない「異常な強さ」に次々と気づき始め……?
「あの身のこなし、伝説の暗殺者……!?」
「私の魔法陣を無詠唱で書き換えるなんて……没落した天才魔導士!?」
勝手な勘違いでヒロインたちから崇拝されていくヤエだが、彼女には誰にも言えない秘密があった。
勇者が語る「故郷(ニホン)」の景色と、ヤエの知る「故郷」の景色が、決定的にすれ違っていること。
そして彼女の使う剣術が、今の世のどこにも存在しない旧い型であること――。
これは、誰よりも長く世界を見守り続けてきた最強のお姉さんが、愛すべき子供たちのために全てを裏で解決していく、規格外のスローライフ接待劇!