あらすじ
北方軍第4師団少佐として、敵の猛攻の中で命を散らしたレティシア・フォン・ベルシュタイン。彼女が目を覚ますと、そこは魔力が枯渇し崩壊寸前の「廃ダンジョン」だった。そこで彼女が出会ったのは、魔物を一体も出せない「虚無のコア」として捨てられた最弱の少年コア・テオ。
かつて自らの「情」ゆえに部下100人を全滅させた過去を持つレティシアは、二度と過ちを繰り返さないため、冷徹な合理主義という鎧を纏い、テオを「閣下」と呼んで膝を折る。 彼女は異世界神から授かった知識と前世の軍事経験を武器に、ダンジョンを「一国の要塞」へと変貌させるべく、異例の兵站改革(ロジスティクス)を開始する。
命をリソースと見なし、敵を「殺さず、帰さず、有効活用する」ことで滞在時間エネルギーを回収する冷徹な防衛術。それは、最弱の少年と軍事の天才が描く、世界を震撼させる「無敵の要塞都市」の設計図だった。
闇の中で育った暗殺奴隷の少女セアラ、そして国家予算さえも数式で解体する赤髪の数学者ロレッタ。かつて世界に背を向けられた「欠陥品」たちが、少佐の旗の下で最強の歯車として噛み合っていく。
これは、最弱の少年を「閣下」と仰ぐ銀髪の少佐が、不条理な世界を合理性で塗り替え、地下から巨大な軍事経済圏を築き上げる建国物語である。