あらすじ
「生者と死者は、決して共に在ってはならない――。」
魔術師たちはただ一つの使命のために育てられる。
それは、“生命界”と”死界”を隔てる境界線を守ること。
その掟を破る者には、例外なく“死”が与えられる。
死神学院――そこに在籍するリュウ・セイロウは、落ちこぼれの代名詞だった。
呪文すら満足に扱えず、日々嘲笑の的にされる劣等生。
だが――
その身の奥底には、“異常(アノマリー)”が封じられている。
それは、理を踏み越えし禁忌の存在。
生と死の境界すら、容易く引き裂く鍵。
リュウ自身は、まだ何も知らない。
だが、世界の頂点に立つ者たちは知っている。
彼の存在こそが、“世界の崩壊”に直結する脅威であることを。
ゆえに、彼は静かに“排除”された。
送り込まれたのは――
黄泉ノ魔法女学院(よみのまほうじょがくいん)、通称《冥府アカデミー》。
そこは死界の執行者――処刑人たちを育成する、女子限定の魔術機関。
リュウを監視するのは、黒雪レイ。
冷酷無比にして美しき死の化身。
彼女に与えられた任務は、ただ一つ。
"影として傍に在り続けること"
――あるいは、
"その封印が揺らいだ瞬間、躊躇なく彼を殺すこと。"