あらすじ
人との距離をどこかで測りながら生きている高校生・蒼。
周囲と深く関わることを避け、いじめられても笑ってやり過ごす彼は、ある日、自分の余命が長くて一年ほどであることを知らされる。しかしその事実を、誰にも打ち明けることはなかった。
そんな蒼の前に現れたのは、幼馴染の陽菜。
かつては誰よりも近い存在だったはずの二人だが、ある出来事をきっかけに距離は途絶えたままになっていた。
久しぶりに並んで歩く帰り道。
ぎこちない会話と、埋まらない沈黙。
そしてふとしたきっかけで、過去のすれ違いが再び顔を出す。
「どうすればよかったのか分からない」と踏み込む陽菜と、
「関係ない」と拒む蒼。
互いに本音を言えないまま、二人の距離はさらに離れていく。
限られた時間の中で、蒼は最後まで何も伝えないまま終わるのか。
それとも、もう一度向き合うことができるのか。