あらすじ
最大手ギルド『黄金の獅子』を追放された青年・ルーク。
彼に授けられたのは、壊れた物を直すだけの地味なギフト【修繕】だった。
失意の中でルークが手にしたのは、ギルドの備品庫に転がっていた一本の「折れた鉄屑」。
せめて最後にと、ルークがその剣を【修繕】した瞬間――。
《伝説の聖剣『エリュシオン』の封印を修復。神の加護が再付与されました。》
実は彼のスキルは、単なる修理ではない。
対象を「歴史上最も輝いていた状態」へと強制的に巻き戻す、【全盛期への回帰(フル・リストア)】という規格外の神権だったのだ!
「……え、これってただの修理じゃないの?」
無自覚なまま、ボロボロの石像を「建国当時の守護神」へと戻し、枯れ果てた「聖なる森」を太古の緑へと塗り替えていくルーク。
その噂を聞きつけた第一王女アイリスに「お前こそが、国を救う救世主だ」と迫られ、ついには世界そのものの綻びを直すことに……。
一方、ルークという「保守の天才」を失った元ギルドは、自分たちの武器が彼のスキルで無理やり寿命を延ばされていたことに気づかず、戦地で次々と武器が砕け散り、破滅へと突き進んでいく。