あらすじ
理屈っぽくて、自分の感情さえも「正解」で縛ろうとする僕、佐伯悠真。
雪の夜に生まれ、自分の鼓動をリズムにして笑う君、水瀬凪。
一九八一年に同じ町で産声を上げた二人の歩幅が、初めて重なったのは十七年目の冬だった。
九〇年代後半、PHSのアンテナを伸ばし、MDウォークマンで冬の曲を聴いていたあの頃。
尾道の坂道に刻まれた最初の一歩は、やがて「家族」という確かな体温へと続いていく――。
L'Arc~en~Cielの名曲『雪の足跡』にインスパイアされた、
不器用な二人の、長い長い「帰り道」の記録。
「君が居たから、僕は前を向いて歩めるんだ」