あらすじ
【あらすじ】
あぁ、女というのはどうしてこうも煩わしいのか。大国の王子であるリチャード・フォン・コードウェルは辟易としていた。
誰もがリチャードの正室の座を虎視眈々と狙っているからだ。
──他国の姫君を数人招いたお茶会と言う名の集団見合い。
そこでリチャードは1人の女性と出会う。彼女は猫背で常に俯いている眼鏡の女性だった。
彼女はリチャードの本質を見抜いていた。
──「女性を値踏みするような真似はやめた方が宜しいと思いますよ」
その一言が忘れられずリチャードは彼女の国へ足を踏み入れるのだが、そこにいたのは端正な顔立ちの威風堂々たる青年だった。
「ようこそおいでくださいました、リチャード王子」
【登場キャラ(主役2人)】
リチャード・フォン・コードウェル
大国・コードウェルの後継者。18歳。日に透けるような金色の髪、見る者をうっとりとさせるような鼻筋の通った顔つきに、淡いブルーの瞳。天からの恩恵を多大に受けた美貌の持ち主で、常に笑顔を浮かべた物腰柔らかい完璧な王子。
だが執事のアレックスの前では砕けた口調で話す。口が悪い。いわゆる年頃の少年。
周りからの結婚の圧力に辟易している。
クロエ・ド・ベンバートン
真っ直ぐに腰まで伸びた蜂蜜色の髪と灰色の瞳。南の地方の小国「ベンバートン」の姫。弟が1人いる。
母に言われ仕方なく例の【集団見合い】に参加。人と話す事が好きな人たらし。
ベンバートン国に誇りを持っていて、国民を守る為ならばどんなことでもする覚悟がある。