あらすじ
その世界では、魔眼の持ち主は若くして命を絶たれる運命にあった。
悪意をもって睨まれた者は命を落とす、そんな恐ろしい伝承があったからだ。
しかし、エル=カーディア王国に生まれた魔眼の持ち主は王族だった。
魔眼を持って生まれた第六王子レオナルトは処刑されることなく、離宮に幽閉される形で生かされた。
だが伝承の通り、王宮では不可解な死が続発する。
人々は魔眼を恐れ、王子は母とわずかな面会者しかいない孤独な生活を送ることになる。
日本から転生した記憶を持つレオナルトは、いつか訪れる魔王との戦いに備え、離宮で密かに魔力を鍛え続けていた。それがどんな未来を招くのかも知らずに。
やがて王国は反逆者の手引きによって滅ぼされる。王族も貴族も虐殺され、王都は炎に包まれた。
離宮にいたレオナルトは秘密の通路から脱出し、身分を隠して冒険者として生きることになる。魔眼を隠すための眼帯を付けて――。
だがある夜、盗賊の夜襲を受けたレオナルトは思わず眼帯を外し敵を睨んだ。
その瞬間。魔眼の奥から死神が具現化し、巨大なデスサイズで敵を斬り裂いた。
これは、魔眼に死神を宿した元王子が、滅びた王国の真実と悪魔の陰謀に立ち向かっていく物語である。