あらすじ

*登場人物 瑛菜――東京の生活雑貨メーカー「東雲クラフト」企画営業部所属。判断は早いが、大切なものほど先に諦める癖がある。 和弥――総務課所属。席替え、備品管理、社内調整、冬催事の補佐まで引き受ける。机の位置や話す順番を整え、言葉が届く形を作ることから、社内で「席替えの神様」と呼ばれている。 *あらすじ 冬の限定商品「柔らかなスノードーム」の企画が、常盤百貨店から差し戻された。 立て直しを任された瑛菜は、十月初旬の大規模な席替えで、総務課の和弥と隣の席になる。 言葉数は少ないのに、会議室の椅子の置き方ひとつで険悪な空気をほどく和弥。彼は、瑛菜が残業中にこぼした「冬の花火って、好きなんだけどな」という独り言を拾い、商品に「持ち帰りたい記憶」を宿す案を残す。 集まったのは、駅前の肉まんの湯気、閉店前の花屋の一輪、言えなかった好き。 仕事を重ねるうちに、瑛菜は和弥の静かな優しさへ惹かれていく。だが十二月の先行発表を前に、和弥には名古屋支社への異動話が持ち上がる。 離れる前に言うのか、諦めるのか。 冬花火の夜、スノードームの光の中で、二人はようやく本音に手を伸ばす。

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エブリスタ
エブリスタ2026/04/30
  • 現在の作品席替えの神様は、隣の席で私の「好き」を拾う