あらすじ

都会の喧騒から切り離された路地裏に、ひっそりと佇む古びた映画館がある。 その名は『怪異館』。 そこは、通常の映画館とは一線を画す「特別な体験」を提供する場所。支配人を務める黄泉野完結(よみの・かんけつ)が客席へ贈るのは、単なるフィクションを超えた、あまりに生々しく生理的な不快感を煽る恐怖映像の数々だ。 「当館へ足を踏み入れたということは、皆様方は、骨の髄まで響くような恐ろしい映像を求めておいでだ。左様、相違ございませんね」 慇懃な言葉の裏に、底知れぬ冷たさを湛えた支配人が告げるのは、厳格な鑑賞マナー。 ネタバレ厳禁。撮影禁止。上映中の私語厳禁。 たかが映画館のルール、と高を括る者は知らない。 スクリーンに映し出される「地獄」の正体も。 そして、禁忌を犯した者に用意された「スタッフルーム」の存在も。 「どうぞ、最後の一瞬まで、目を逸らさずにご覧くださいませ」 幕が上がる時、観客は知ることになる。 銀幕の中に広がる闇が、いつの間にか客席のすぐ足元まで忍び寄っていることを。 あなたは、その「最後の一瞬」に耐えられますか?

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/01
  • 現在の作品怪異館シネマシアター