あらすじ

鏡淵学園都市。神代重工が管理するこの閉じた街で、瀬戸晴斗は義妹・夕奈の髪を毎朝結う。血は繋がっていない。家族だ。それでも、この習慣をやめられない理由を、晴斗はずっと直視しないでいた。 ある放課後、西階段の踊り場で夕奈が消えた。 緋色のリボンだけを残して、光の粒子のように。 残されたのは、名前すら思い出せない喪失感と——「俺が、彼女をこうしてしまったのかもしれない」という、逃げ場のない予感だけだった。 これは、揃わないまま隣にいることを選んだ、不完全な二人の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/04/30
  • 現在の作品鏡淵の調律 ―揃わないまま、君と生きる―