あらすじ
あの日、くれたミサンガは、まだ切れていない。
デザイン会社で働く白石愛香は、ある日、取引先として現れた“初恋の人”と再会する。
中学時代、何も言えないまま離れてしまった――刈谷恒一。
変わらない強引さと、まっすぐな優しさ。
過去ごと取り戻すように距離を詰めてくる彼に、止まっていたはずの想いが揺れ始める。
一方、そばにいたのは同期の黒崎慧吾。
無口で冷静、けれど誰よりも細やかに支えてくれる存在。
「安心できる人」だったはずの彼は、やがて静かに、しかし確実に踏み込んでくる。
――過去を取り戻す恋か。
――今を積み重ねる恋か。
「今度は、逃さない」
「待ってるだけじゃ、取られるので」
言えなかった想いが、もう一度動き出す。
これは、
初恋を取り戻そうとする男と、過去を越えて選ばれようとする男、
そして本音を言えなかった一人の女性が、“選び直す”恋の物語。