あらすじ

社会人の六条雪は、ある朝――見知らぬ部屋で目を覚ました。 隣には、同じ会社の同僚・城井陽菜。 距離は近すぎて、言い訳が効かないレベル。 なのに陽菜は、何事もなかったみたいに「おはよ」と笑っている。 問題はひとつ。 雪には、昨夜の記憶がほとんどない。 ただ、断片だけが残っていた。 自分の声。 少し掠れた呼び方。 そして、普段は絶対に呼ばないはずの名前。 ――「陽菜」 「覚えてないんだ」 全部を知っている側の余裕で、陽菜はそう言う。 何があったのかは教えてくれない。 ただ、意味深なことだけを残していく。 「昨日は普通だったのに」 「もう一回呼んでみる?」 会社では苗字で呼び合う、ただの同僚。 なのに二人きりになると、 名前で呼ぶ距離まで、もう戻ってしまっている。 覚えていないはずなのに、 なかったことにはできない。 ――これは、 “思い出せない夜”から始まる、少しだけずるいラブコメ。

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カクヨム
カクヨム2026/04/30
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