あらすじ
榊玲奈が結婚するらしい。
大学時代から想いを寄せていた彼女の噂を聞いた朝倉遼は、三年ぶりに海の近い街を訪れる。
そこは、かつて二人で歩いた坂道と海のある街。
言えなかった「好き」を、誰にも渡せない手紙にして、遼は一人で恋を終わらせるつもりだった。
けれど、雨上がりの浜辺で、彼は思いがけず玲奈と再会する。
結婚の噂は本当なのか。
三年前、彼女は何を待っていたのか。
そして遼は今度こそ、肝心なところで黙らずに想いを伝えられるのか。
終わったはずの恋が、春の海辺でもう一度だけ動き出す短編恋愛小説です。