あらすじ
天才技術者リシュン。
かつて「若き天才」と呼ばれた彼は、ある男に出会い――そして“完全に負けた”と語る。
舞台は辺境の砦。
魔王軍の大軍を前に、ユージが取ったのは「戦わない」という選択だった。
だがその裏には、
撃てる力を見せて撃たない“抑止”、
本物かどうか分からない“幻影”、
相手に最悪を想定させる“心理戦”――
あまりにも完成された一手。
「偶然であそこまで揃うものか。あれは“設計”だ」
すべてを理解したはずのリシュンは、確信する。
しかし当の本人は――
「いや、ノリでやっただけなんだけど?」
天才が導き出した完璧な答えは、
果たして“正解”なのか、それとも盛大な勘違いか。
これは、天才がすべてを理解する――はずだった話。