あらすじ

波音を聞くだけで倒れてしまう——そんな奇妙な症状を抱えた会社員・蒼太。電車内で意識を失った彼が目覚めると、そこには「氷の女医」と呼ばれる美人担当医・白崎凪沙の姿があった。冷徹な瞳、近寄りがたい雰囲気。なのに彼女は「治療の一環」と称して、蒼太を海へ連れ出そうとする。診断名は『潮騒記憶症候群』。海の音が引き起こすのは、十年前の夏——音信不通になった初恋の少女との、甘くて切ない記憶。白いワンピース、夕陽に透ける黒髪、「好き」と告げ合ったあの日。約束したはずの「また来年」は、永遠に果たされなかった。なのに今、目の前にいるこの女医は——どうしてあの頃の「凪沙」と同じ名前で、同じ瞳をしているのか。「私以外の女の記憶なんて、全部消してあげる」氷の仮面の下に隠された、十年分の想い。治療という名の溺愛が、封印された恋心を暴いていく。海が怖いんじゃない。君を思い出すのが怖いんだ——。これは、波音が繋ぐ十年越しの純愛物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/04/30
  • 現在の作品【潮騒記憶症候群】波音を聞くと初恋の記憶がフラッシュバックして倒れる僕の担当医が、十年前に音信不通になった初恋の相手だった件。「私以外の女の記憶なんて、全部消してあげる」氷の女医は治療と称して僕を溺愛