あらすじ

恋人を亡くして以来、恋愛がうまくできない。相手の家には行けるのに、自分の家には入れられない。「今度そっち行っていい?」という軽い一言に、胸が冷え、喉が詰まる。 一人になると“どっとくる”。記念日、場所、似た光と匂い。思い出したいわけじゃないのに、勝手に開いてしまう。 家族や友人の前では、死別の話は「なかったこと」になり、空気が声を止める。だから僕は、関係に線を引き、距離を薄くして守ってきた。 カウンセリングの部屋で、線の正体を少しずつ言葉にしていく。箱はまだ奥にある。解決ではなく、同居の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/04/30
  • 現在の作品【小説】線を引く部屋