あらすじ

予備校帰りの夜。 高校生の小犬丸は、考えないために音楽を流しながら電車に揺られていた。 その電車が停まったのは、見覚えのない駅。 「さぎの宮」のはずが、「さきのみや」。 一文字だけ違う、どこか“ずれた”場所だった。 圏外のスマホ、消えた乗客、温度のない空気。 そして同じ車両に残っていたのは、妙に落ち着いた男子高校生、ただ一人。 「気づかないんですよ。少しくらい道がずれても」 帰るために必要なのは、特別な力ではない。 ただ、自分が“どこへ帰るのか”を思い出すこと。 これは、何も見ないようにしていた少年が、ほんの少しだけ世界を見るようになる、ひと夜の話。

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カクヨム
カクヨム2026/04/30
  • 現在の作品鷺は夜に鳴かない