あらすじ

「国に尽くすのが貴族の義務だろう? 魔力提供基準を満たしていないお前は、規定違反により婚約破棄、並びに国外追放とする」
​王太子カイルが突きつけてきたのは、上位法を無視した恣意的な内部規定だった。
​代々、国境の結界を維持するため、己の魔力と青春のすべてを過酷な労働に捧げてきた公爵令嬢リゼット。
しかし、国のために魔力が枯渇しかけた彼女を待っていたのは、労いではなく、権力者が都合よく解釈した「ルール」による無情な切り捨てだった。
​「……承知いたしました。今までありがとうございました」
権力の壁を前に反論することすら諦め、すべてを受け入れたリゼット。
​だが、彼女が絶望の淵に立たされたその時。
​「ほう。一国の法治がここまで腐敗しているとは、滑稽を通り越して見苦しいな」
​冷徹な声と共に現れたのは、隣国を統べる『冷酷皇帝』ヴィクトールだった。
​「その『魔力特別徴発規定』とやらは、国家基本法に抵触する明らかな違憲状態だ。加えて、契約の根幹を成す義務と権利の均衡が著しく欠如している。運用自体も恣意的極まりない。――そんな紙切れで、この至宝を縛れるとでも思ったか?」
​圧倒的な武力と、それを上回る完璧な論理。
ヴィクトールは王太子たちが振りかざした理不尽な規則の瑕疵を徹底的に論破し、ぐうの音も出ないほどに叩き潰す。
​「自国の法すら正しく運用できぬ愚か者どもよ。お前たちが不当に捨てたこの娘は、我が帝国が国ごと買い取らせてもらう」
​これは、理不尽な規則に縛られ搾取され続けた令嬢が、絶対的な権力と知性を持つ皇帝に拾われ、すべてを奪い返して幸せになるまでの物語。
​リゼットを失い、結界が崩壊して滅亡への道を突き進む祖国を尻目に、彼女はヴィクトールの腕の中でかつてないほどの溺愛を甘受することになる――。

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アルファポリス
アルファポリス2026/04/30
  • 現在の作品「規定違反で追放だ」理不尽な法で捨てられた令嬢ですが、冷酷皇帝が法の瑕疵を完全論破し、私を国ごと買い取り絶賛溺愛中です