あらすじ
小説投稿サイト「小説家になりたい!」は、温かい読者と作者が交流する夢の場所——のはずだった。
ランキング1位に輝いた新進気鋭の作家・アキラが、「生成AIを創作の補助として使っている」と正直に公言したその日、狂乱の魔女狩りが幕を開ける。
『魂を売った泥棒乙。』
『ゴミカス詐欺師。今すぐアカウント消せ。永遠に消え失せろ!』
正義感に駆られた読者たちから執拗なバッシングを受け、アキラは静かにサイトを去った。読者たちは「純粋な人間だけの創作の場」を守り抜いたと歓喜の祝杯をあげる。
しかし、異物を排除する熱狂は収まらない
次に彼らが標的にしたのは、AIなど一切使っていない、執筆歴20年の不器用な職人作家だった。
「文章の構成が整いすぎてる」
「隙がなさすぎて人間味がない」
――ただひたすらに己の技術を磨き上げた本物の人間の努力は、「AI特有の無機質さ」として断罪されていく。
AIを排除する先にいきついた、小説投稿サイトの末路とは。
◇◇◇
[制作経緯]
こないだ、とある作品に、「どこがざまぁ?おまえ、生成AIか?」って感想来たんですよ。いや、まぁ、確かにタグに「ざまぁ」つけてて、ざまぁ度は低めだったかもしれないんですが、それがどう「生成AI」と結びつくの?と思いまして。そもそも「おまえ」も失礼ですし…。
批判は全然いいんです。いえ、むしろうれしい!どの設定や表現に違和感あったとか、こうしたほうが納得感でる、とか指摘をいただければ、次作の参考や助けになりますから。
でもこの感想は「自分が気に入らない作品」だったことから来る、「単なる誹謗中傷じゃん」と思ったわけですよ。
そして誹謗中傷のための攻撃ワードとして「生成AI」を使うんだ…、て思ったわけです。
そこで創作意欲がわいてきて、こんな作品を書いてみました。駄文です。皮肉めいて不快な作品です、ごめんなさい。ジャンルは文芸よりかと思ったのですが、小ジャンルは適切なものがどれかわからず、仮にホラーとしましたが、ホラーではないよな…。紛らわしてすみません。
数話で完結させますので、もしご興味があり、よろしければご覧ください。