あらすじ
巨額投資詐欺・日協商事事件。
西日本特別諜報班 NSTのボス、岡本玲奈は、事件を追う側でありながら被害者となり、さらに実行犯の一人・水野亮介を本気で愛してしまう。
冷徹なる美貌の指揮官として、玲奈は亮介を追い詰め、事件を終わらせた。
しかし、取調室で亮介が残した言葉が胸から消えない。
「真人間になって、もう一度あなたの前に現れてもいいですか?」
警察官としても、戦隊ヒロインとしても順調だった玲奈は、すべてを手放す決意をする。
向かった先は、神戸港近くの純喫茶「霧笛」。
苦いカラメルのプリンと深煎りのコーヒーを覚え、やがて南の島に小さな店**「カフェしおかぜ」**を開く。
それは、亮介を赦すための店ではない。
過去をなかったことにするための店でもない。
ただ、罪を背負って帰ってくる男と、傷を抱えたまま待ち続ける女が、もう一度人として向き合うための場所だった。
出所した亮介は、陽気なウェイターとして店に立つ。
玲奈は無愛想な美人店主として厨房に立つ。
黒糖プリン、潮風、島のおじいおばあ、昔の仲間たち。
穏やかな日々の中で、二人の遅すぎた恋は少しずつ形を変えていく。
苦くて、甘くて、少し笑える。
『潮風カフェに遅すぎた恋が来る』は、『西日本特別諜報班 NST 影の特命』から生まれた、罪と再出発の大人のラブコメディである。