あらすじ
幼い冬の夜。
吹雪の中で出逢った、名前も知らない少年。
——その一晩が、すべてのはじまりだった。
平民として生きる少女レイは、王子であるセラに密かな想いを抱いたまま成長する。
叶うはずのない恋だと、分かっていながら。
けれどある日、レイの運命は覆る。
自分が“敵国の王女”であるという真実を知らされ、故国へと連れ戻されるのだ。
そして——
再び出逢ったセラは、敵国に囚われた“王子”となっていた。
交わした約束。
胸に残り続けた、あの夜のぬくもり。
すれ違う立場と、迫りくる戦火の中で、
それでも二人は、互いの手を取る。
けれど。
二人を引き裂くように、戦争は始まる。
——あの夜の約束は、
二人を救うのか。それとも。