あらすじ

【死なない世界で、終わりを探す旅に出る】 霧は絶えず地を覆い、光はその名を忘れた。 小国エヴァリア――そこは、世界の果てに遺された神の箱庭。 かつて月の女神との契約により、民は朽ちぬ肉を得た。 だがその代償に、光を奪われ、終わりなき再生へと縛られた。 それは救済か。あるいは、名なき刑罰か。 霧の底に、盲目の剣士アイリスがいる。 彼女の刃は、暴走する苦痛を鎮めるためのもの。 この国に「死」がないがゆえに。 ――そのはずだった。 ある日、その一閃が理を裂く。 斬られしものは再び起きず、ただ静かに沈んでいく。 忘れられていた終焉。 白銀の剣が触れてしまった、真の「終わり」。 生とは何か。 終われぬものは、生きているのか。 問いに導かれるように、剣士は霧を越える。 永遠という牢を抜け、終わりの在処を求めて。 剣士よ。終わらぬ呪いに、月光の引導を。 だから月よ、どうか嗤いたまえ。

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小説を読もう2026/04/30
  • 現在の作品月光に触れる剣