あらすじ
支援職の少女・あかりは、攻撃も防御もできないまま、観測と記録で仲間を生きて帰す役目を担っている。
目立たなくても、支援職でも、誰かを助けられると証明したい。
そんな彼女が、訓練用のD-井戸で“出るはずのない影”に遭遇した。
父が残した旧式AI《ORIGO》は冷たく告げる。
『表情出力:安定』
『行動継続可能』
生き延びた代わりに、あかりの中へ残ったのは勝利報酬ではなく、敵の概念だった。
井戸を攻略するたび、彼女は少しずつ強くなる。
そして同時に、自分の身体も笑顔も、少しずつ自分のものではなくなっていく。
それでもあかりは、誰かの帰り道を残すために井戸へ潜る。