あらすじ
ヒナタと出会ったのは、大学の春だった。
昼休みのベンチで、
静かにギターを鳴らしている人。
音の話になると、
少しだけ目が明るくなる。
一緒に過ごす時間は、
ゆっくりと増えていった。
気づけば、隣にいるのが当たり前になっていた。
でも、ある日から
その音は少しずつ遠くへ向かっていく。
同じ場所にいるのに、
触れられない距離ができていく。
――行ってしまった。
手を伸ばせば届いたはずの場所から、
もう届かないところへ。
これは、
Snow flakesが生まれる瞬間を、
見送ることしかできなかった、ある人の物語。