あらすじ
5月で晴れて三十歳を迎えた“私”は、独り身の人生を謳歌していた。仕事は順調、好きな時間にお風呂に入れて、好きな時間までゲームが出来る。そんな充実した毎日。けれど周りから聞こえてくるのは、結婚・結婚・結婚の声。
渋々出かけた同窓会で「三十になっても結婚が出来ない負け犬」だと嗤われた“私”は断固主張する。
世の中の人間誰もが、結婚したいと思っていると思うなよ!!!
アロマンティックであり、他者に恋愛感情を抱くことがない“私”は、今日も今日とて、爽快なアクションゲームに勤しんでいた。
バッタバッタと敵を薙ぎ倒し、白熱のバトルを繰り広げる――――まさか、住んでいるアパートが燃えているなんて、欠片も気付かずに。
下の階に暮らすバカップルの煙草の不始末によって出火したアパート火災で、“私”は命を落としてしまう。
目が覚めた“私”は、ゲームもびっくりファンタジー世界で、第三皇子カシュとして生まれ変わっていた。
「アンチ・恋愛脳」な主人公が、愛によって救われる乙女ゲームの世界の“攻略対象”として生まれ変わった時、ちょっと変わった異世界転生物語が、幕を開けるのだ。
結婚は義務か? 結婚しない人間は欠陥品なのか? 結婚したくないと主張したら負け犬なのか?
「恋愛なんて、バッドステータスの一種です」と言い放つ、アロマンティック主人公による、「くたばれ、恋愛脳」活劇。