あらすじ
王立学院の封誓室、月鎖の間で聖女候補リュシエルが死んだ。
扉は閉ざされ、窓の外には足跡もない。室内にいたのは、死亡したリュシエルと、気を失って倒れていた公爵令嬢ユーディアだけ。
さらにリュシエルの手には、ユーディアのリボンが握られていた。
王太子リンカートは、ユーディアを犯人として断罪しようとする。
けれど彼女は静かに問い返す。
死因は本当に月鎖の間にあったのか。
リボンは本当に死の間際に掴まれたものなのか。
閉ざされた部屋は、誰にとっての密室だったのか。
密室、毒、呼び出し状、非常解錠符。
悪役令嬢と呼ばれた令嬢が、自分に向けられた断罪劇を推理劇へ変える物語。